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Beauty01安心・安全だけではない
「無添加」の価値

無添加化粧品へのこだわり

  • ビューティサイエンス研究センター鈴木 民恵

2016年7月時点

ファンケルの歴史は、「無添加」の歴史

化粧品による肌トラブルから女性を救いたいという想いから誕生したファンケルの無添加化粧品。創業以来「無添加」にこだわり、お客様に安心と安全を届けてきました。
そして今、無添加化粧品には安心・安全だけではなく、肌への効果を実証し、素肌美を追求するためのさらなる研究、「無添加アンチストレスサイエンス」を続けています。

お客様からいただいた「周りの人からきれいと言われる」の声

1970年代後半、黒皮症などの化粧品公害が社会問題となりました。これらの肌トラブルの原因が、化粧品に含まれる防腐剤などの添加物であることを確信し、いち早く無添加化粧品を世の中に送り出したのがファンケルでした。
肌に良い成分しか使用しないという方針で化粧品開発を続け、敏感肌の方も安心して使用できるように安全な原料を使うだけでなく、製品となった段階で敏感肌の方を対象とした安全性や効果のテストを経た化粧品づくりを行ってきました。
そして、2005年に行われたお客様調査では、「肌に優しい」、「敏感肌でも使用できる」という声に加えて、長く使用しているお客様ほど、「周囲の人からきれいと言われる」、「若いと言われる」など、ファンケルの無添加化粧品を使い続けるときれいになるという、たくさんの声をいただいたのです。

ファンケルはこれらの声に注目し、肌に悪影響を与えないという安心・安全に加え、使い続けるときれいになるという無添加化粧品の良さを科学的に研究し解明したいと考え、無添加研究をさらに深めています。

無添加こそがアンチエイジング

最初に私たちは、防腐剤を始めとするストレス成分(肌に負担を与える成分)が肌に悪影響を与えるメカニズムを徹底的に研究しました。

その結果、

  1. 防腐成分が入った化粧品を使い続けると、角層の内部に防腐成分が留まり、肌細胞の増殖低下と細胞老化を促進する※写真1

  2. ストレス成分によって、皮膚細胞のDNA損傷が引き起こされる
  3. ストレス成分に長期さらされた皮膚色素細胞は、シミの原因となるメラニン生産が過剰になり、製品レベルにおいても、美白美容液にストレス成分が入っていると、美白成分の効果が妨げられる※写真2

つまり、防腐剤をはじめとするストレス成分が肌の老化を促進し、素肌美の妨げになっていることを、細胞やDNAレベルで科学的に解明したのです。そして、無添加であることが安心・安全なだけではなく、アンチエイジングであり素肌美を実現できるという結論に至りました。

防腐剤による細胞ストレス(写真1)

皮膚細胞への防腐剤の影響を検証

細胞にごく微量の防腐剤を入れて培養すると、そのストレスで表皮角化細胞が扁平化することが確認された。
細胞の扁平化は老化細胞でも確認されるが、パラベン添加により、通常よりも早く細胞が老化すると考えられる。

結果

防腐剤によって細胞がストレス(ダメージ)を受けることがわかった。

防腐剤が美容効果を阻害(写真2)

メラノモデルを用いて防腐剤の美容効果阻害性を検証

精製水(左):メラニン(茶褐色)が作られ全体が茶褐色となる。
美白成分(中央):美白効果でメラニンが少なくなり、茶褐色が薄まる。
美白成分+防腐剤(右):美白効果が阻害され、メラニン産生が抑制されず茶色が薄まらない。

メラノモデル:皮膚色素細胞と皮膚表皮細胞から構成される人工皮膚モデル。

結果

美白成分の効果が防腐剤によって低下することがわかった。

ファンケルの無添加は、「きれいになるための無添加」

従来の化粧品では、製品の劣化を防ぐために防腐剤を使用しながら、肌をきれいにする有効成分をいかに加えるかという部分に焦点が置かれていました。しかしファンケルの無添加研究により、ストレス成分を含まないことこそがアンチエイジングにつながるという新しい概念の化粧品開発となり、ファンケルの化粧品のすべてには、この考え方が取り入れられています。ファンケルの無添加は「アンチストレス」、つまりきれいになるための無添加なのです。
そして私たちは、ストレスの研究を発展させ、ストレスフリーの原料の開発にも取り組んでいます。紫外線や防腐成分などの外的ストレスで増加するHSP27というタンパク質を肌ストレスの指標にし、DNA損傷を防ぎ、取り除く効果をもつ「スイートピー花エキス」を開発し※写真3、スキンケアラインに採用しています。また、皮膚バリアが低下しているアトピー肌の方のために、乾燥や痒み、花粉などの外的ストレスをブロックして徹底的に肌を保護する油脂成分「スキンバリア成分」を開発し、すでに乾燥敏感肌向けの製品に配合されています。
ファンケルはこれからも、無添加による肌を最大限に美しくするための化粧品研究を続けていきます。

肌ストレス消去成分スイートピー花エキス“マルビジン”(写真3)

皮膚モデルを用いて、スイートピー花エキス“マルビジン”の肌ストレス消去効果を検証

パラベン添加により、 DNA損傷およびHSP27の発現が増加するが、スイートピー花エキスを同時に添加すると、これらのストレス指標が減少した。

皮膚モデル:皮膚表皮細胞、線維芽細胞から構成される人工皮膚モデル。

HSP27:紫外線や活性酸素などの肌ダメージに反応して増加するタンパク質。

結果

スイートピー花エキス“マルビジン”に肌ストレス消去効果があることが示された。

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